全国のズワイガニの中でも、トップブランドとしてその名を馳せる「越前がに」。
それは単なる食材ではなく、福井の歴史と誇りが詰まった「芸術品」です。
なぜ、これほどまでに愛され、別格とされるのか。
その理由を紐解きます。
活気あふれる越前漁港のセリの様子
越前がにの歴史は古く、安土桃山時代にまで遡ります。 当時の公家の日記に「越前蟹」の名が記されていることから、古くから京都へ運ばれ、都の人々を魅了していたことが分かります。
また、越前がには福井県の特産物として、毎年皇室に献上されている唯一のカニでもあります。
日本海・三国沖の荒波にもまれ、豊富なプランクトンを食べて育ったカニは、身がぎっしりと引き締まり、その甘みは上品かつ濃厚。「カニの王様」と呼ばれる所以がここにあります。
市場には外国産のズワイガニも多く流通していますが、越前がには一線を画します。
その証となるのが、脚に取り付けられた「黄色いタグ」です。
これは福井県の漁港で水揚げされた本物の越前がにであることの証明書。
いわば、ブランド牛の個体識別番号のようなものです。
このタグが付いていることこそが、最高品質と鮮度の保証であり、私たちが自信を持ってお客様に提供できる理由なのです。
越前がにの甲羅に付いている黒いツブツブ。「これは何?」と驚かれるお客様もいらっしゃいます。
この正体は「カニビル」という生物の卵です。
見た目は少し驚かれるかもしれませんが、実はこれこそが「身が詰まっている証拠」なのです。
カニは脱皮を繰り返しますが、脱皮したばかりのカニ(水ガニ)の甲羅は柔らかく、この卵が付きません。
つまり、このツブツブが多いほど、脱皮から長い時間が経過し、身が殻いっぱいに詰まり、味噌も濃厚に熟成されているという「最高級の越前がに」である証なのです。
※茹でるとほとんど落ちますし、カニの身に影響はありませんのでご安心ください。
「出みせ」は漁港からすぐの立地。競り落とされたばかりの越前がにを、その日のうちに調理します。
特に「カニ刺し」は、繊維の一本一本が立つほどの鮮度。口に入れた瞬間に広がる甘みは、現地でしか味わえない感動体験です。
| 種類 | 特徴 | 美味しい時期 |
|---|---|---|
| 越前がに (オス) |
「カニの王様」。濃厚な味噌と甘みのある身が特徴。 | 11月6日 ~ 翌年3月20日 |
| セイコガニ (メス) |
期間が短い「赤い宝石」。内子と外子の食感が絶品。 | 11月6日 ~ 12月31日 |
| ズボガニ (脱皮直後) |
殻が柔らかく、身が取り出しやすい(ズボッと抜ける)。みずみずしい甘さ。 | 2月19日 ~ 3月20日 |
この冬、本物の味を体験しに来ませんか?
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